輸入住宅メンテナンスの専門業者ワールドデザインズハウスです。
「木製の窓が腐っている、窓が開かない」などお悩みの方、その原因と対策をお答えします。
結論、原因の多くは「窓ガラスと枠の隙間から雨水が浸入するケース」や「窓下部分に雨水が溜まるケース」です。
また、それらの対処法として「ガラスと窓枠の隙間を防水シリコンで埋める」や「雨が降った後、窓を開け乾燥させる」ことが重要になります。
ここからはその原因と対策を詳しく解説します。腐ってしまった窓にお悩みの方は是非ご覧ください。
以下のお悩みをお持ちの方はこの記事をご参考にして下さい。
・窓が腐っているかどうやって判断したら良い?
・窓が腐らないようにするにはどうしたら良い?
窓が腐っているかの見分け方
窓が腐っているかを見分ける確実な方法は触ってみることです。
窓の下側を触ってみると木が柔らかくなっていたり、ひどい場合は触るとボロボロになったりします。
また、窓が開かない場合や自然と落ちてしまう場合も腐っている可能性があります。
腐った木材がボロボロになり金物との接触が悪くなると窓に力が伝わらなくなることが原因です。
しかし、窓の建付けが悪くなったり金物のビスが緩くなって窓が開かないケースも考えられます。
これらの違いは判断が難しいと思いますので、窓が開かない場合は業者に原因を判断してもらうのが良いでしょう。
また、いかにも腐ったような茶色いシミが窓に存在する場合もあります。
例えばこんな感じです。
この場合、お客様でも腐っていると簡単に判断できると思います。
しかし、「シミがない=腐っていない」ということではありません!
表面に腐った跡がないから大丈夫だと思っていたお客様は多くいらっしゃいます。
腐った窓に気づかず長年放置していると、シミが浮き出て見栄えが悪くなったり窓が開かなくなったりと色々問題になります。
そのため、窓が腐っていると判断できたら早めに対策することをおススメします。
窓が腐る原因と対策
輸入住宅の窓には庇がついてなく壁から出っ張っていないことが多いです。
そのため、雨水にまともに晒されてしまうため輸入窓に水が入りやすくなります。
そのくせ輸入窓は木製であることが多いため余計腐りやすいのです。
では、対策ができないのかと言うとそんなことはありません。
窓に水が浸入する経路を抑え、一つ一つ対処すれば良いのです。
どんな場合に水が浸入するのか、そしてその対処法についてご説明します。
1.窓ガラスと枠の隙間
窓ガラスと枠の隙間と言ってもイメージつかないと思いますので以下の画像をご覧ください。
隙間が若干あるのが見えるでしょうか。この隙間が窓ガラス4辺にあります。
実はここの隙間から水が浸入する場合があるのです。
この輸入窓は当社でよく取り扱っているPella製になりますが、この窓だと新品の状態から雨対策ができていないのです。
輸入住宅にお住まいのお客様はこの事をご存じないため当然窓は腐ってしまいます。
対処法としてはその隙間にシリコンを詰めることです。
透明なシリコンが防水になり隙間から水が浸入することは無くなります。
一つ難点を上げると、施工に足場が必要になります。
窓を取り外して施工できることもありますが、嵌め殺しの窓(開閉できない窓)などでは外側からしか施工できません。
そのため当社では、屋根工事や外部塗装で足場を掛ける際に合わせて窓にシリコン詰めを行うことをおススメしております。
足場さえあれば、シリコン打ち自体の材料費や施工費は高くないため是非合わせて行うことをお考えください。
2.窓枠下側や窓上部
こちらの赤色で示した範囲は水が溜まりやすくなります。
輸入窓には庇がなく壁とほぼ平らに埋め込まれているので、雨が壁を伝い窓に入り込んでしまいます。
その水が窓の上部と下部に溜まり、長時間放置していると木材に染み込み腐敗の原因になります。
対処法としては雨が降った後に窓を開けて乾燥させることです。
水たまりを放置せず雨が降った後はできるだけ乾燥させるようにしましょう。
また、開閉できない窓はしっかり防水(コーキング等)されてあれば乾燥させなくても問題ありません。
3.結露
結露が原因で窓が腐る可能性もある程度考えられます。
結露は温度差があるところに生じます。
窓は中と外の温度差に特に敏感で、夏冬では最も結露が発生しやすい場所とも言えます。
結露の発生箇所は窓ガラス面だけでなく木材内部でも起こり得るため、気づいたら木が腐っていたということもあり得ます。
対処法としては除湿・換気になります。
日本の夏は湿度が高いため、除湿器で室内の湿度を下げることが結露抑制に重要です。
また、換気をすることで湿った空気が対流(移動)し結露抑制につながります。
以上3点が窓が腐る原因と対策の説明でした。
最後に当社が提案する「窓が腐らない対策」をまとめます。
1.窓ガラスと枠の隙間にシリコンを打つ
2.雨が降った後に窓を開けて乾燥させる
3.除湿・換気をして結露を抑制する
輸入住宅にお住まいでしたらアルミよりも木製窓を使った方がやはり見栄えが良くなります。
出来るだけ木製窓を長持ちさせるために、今回ご紹介した対策を実施してみてはいかがでしょうか。
また、既に木製窓が腐っている場合には早めに交換することをおススメ致します。
当社では輸入窓の仕入れ・取付まで行えますのでお気軽にお問合せ下さい。
http://www.sekainoie.com/inquiry/